イタグレの女の子の飼育者さまから出産させたいとのお問い合わせです。

ご自身で飼育されているイタグレの女の子の交配を考えておられ、交配前にするべき検査(遺伝子検査)など交配に関する方法などにつきまして教えてほしいとお問い合わせをいただきました。
一部を訂正省略して返答内容を綴ります。

イタグレは他犬種と比べ好発性疾患(犬種ごとに発症しやすい病気)が少ない犬種です。
イタグレの遺伝子検査は日本国内ですと変性性脊髄症(Degenerative Myelopathy:DM)のみが検査可能かと思います。
他の遺伝子検査はイタグレでの遺伝性疾患の発症理由にまだ判定がつかないようです。
両親共にDMの遺伝子検査に問題なければ良いと考えます。

イタグレの女の子をお持ちとのことですが交配相手の男の子はどうするかお考えでしょうか?
大概のブリーダーは一般の方のお持ちの子との交配は嫌がる方が多いと思います。
感染症等を持っていないか、攻撃性は無いか、交配料の設定、1回の交配で100%妊娠するわけではありませんので未妊娠の場合次の交配をどうするか、事故等があった場合の責任等々リスクが大きいからです。
私の知っているほとんどのケースは男の子も女の子共にご自身の所有している子から出産に至る事例です。

ご承知と思いますが、動物愛護保護法が改正されております。
一般の方の繁殖自体は問題ありませんが、やはり生き物ですので母犬や子犬の出産事故等による死去は覚悟ください。
自然分娩が出来る子も多いのですが、小型犬種は難産になってしまう子も一定数はおります。
特に大切な母犬が飼い主さんの選択した出産により死を迎えることは非常に辛いことと思います。
獣医師がお休みの日祭日や夜間に難産が掛かると非常に厳しい結果が生じかねません。
帝王切開も普通に行われます。
獣医師やブリーダーが出産補助等のレクチャーやコーチングはおこなわないと思います。
出産も個体差により違いますし、責任問題も発生しますのでデメリットが大き過ぎます。
万一、子犬に奇形等あった場合の対処も考えていた方が無難です。
最悪の場合、殺処分を下すことにもなります。
もしも母犬が育児をできなかった場合、数週間は哺乳や排便排尿の補助をしなくてはなりません。
当分の間は、真夜中も関係なく2~3時間ごとにおこないます。
順調に育った場合、動物取扱業を持っていなければ子犬の販売は出来ません。
イタグレですと9匹も産んだ子がいると聞いたことも有ります。
幸せな嫁ぎ先を考えておかなくてはなりません。

動物愛護保護法では一般の家庭での繁殖ではマイクロチップの挿入は自由選択になっておりますが私としては挿入させた方が良いと考えております。

出産は貴く、愛犬から生まれた子犬は本当に可愛いです。
私は一般の方がチャレンジすることに否定も拒否もしません。
私たちブリーダーも当然素人から始めました。
ただ、人間の出産ですら大きな事故や大きな病気を持った赤ちゃんが生まれてきます。
上記しました重大なリスクは覚悟してください。

そのようなことから、ほとんどの皆さんは飼育している愛犬の子を欲していても命の危険性とを天秤に掛け私どものようなブリーダーから子犬を購入する判断を選ばれます。
他のブリーダーさんではほとんど無理でしょうが、我が家でしたらパパやママと同じ血の繋がった子犬や兄弟犬を選択することもできますし、そのような血統で繋がった子を態々選ばれる方もおられます。

十分お考えの上にお決めになるのでしたら、微力ですがお答えさせていただきます。

ドッグブリーダー パピーズママ
丸山 淳子(まるやま じゅんこ)
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