ブリーディング ポリシー (Breeding Policy)

1.JKCスタンダードに則った犬種を心掛けます。

先人達が作出した犬種は全て意味のある品種と考えております。

国際畜犬連盟(FCI)会員・社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)の「犬種標準」(スタンダード)に則った犬種を作出する様心掛けます。

ただし、一部の闘犬として作出された犬種に限りましては、どの様に躾やトレーニングを施しても人間のパートナーとして適さないと考えておりますので認めません。

本能が教育を上回ってしまい、いとも簡単にパートナーさえも攻撃する場合があるからです。

   

2.性格の大人しい、愛しいパートナーとしての犬種作出を心掛けます。

ドッグショーに出展される子は気性の張った、しっかりした性格の子が多いと思います。

それは、数百頭の犬たちが一斉に集うドッグショーで気落ちしてしまう事、イコール優秀な成績を収められないので、その様な血統を求め、教育も行います。

又、チャンピオンを目指す子達は骨量の多い骨格のしっかりしたガッシリ型の子が多く感じます。

それはスタンダードに則った場合には最も的確な体格となる場合が多いからです。

家庭犬として、私達のパートナーであるのでしたら、大人しく穏やかで優しい性格の子が一緒に生活しやすいと思っております。スタンダードの基準内であることは無論とすると、軽く小さめの子の方が抱っこしやすく、連れ歩く等生活を共にするに適していると思います。

私達は、性格の大人しくて優しい、人間が大好きな、小振りな子の作出を目指します。

    

3.遺伝性疾患の可能性のある生体はブリーディングラインから外します。

どの様に高価であっても、どの様に素晴らしい質の子であろうとも、遺伝性疾患の現れた子のライン(親・兄弟・子等血統の繋がり)は全てブリーディングから外します。

生涯に渡って苦しむ遺伝性疾患をこの世から根絶する事はこの様に簡単な話なのですから。

疾患が現れなければ産ませても良いとの考えを否定します。

極僅かでも遺伝性疾患を残す可能性のあるブリーディングは一切おこないません。

     

4.利益追求のブリーディングはおこないません。

近年、犬種を見間違える程の巨大な犬を良く見かけます。

利潤のみ追求する繁殖家達は一度の出産に多くの仔犬が産まれる事を望みます。

当たり前に、数多ければトータルの販売価格が上がるからです。

チワワの場合、500g~3kgがスタンダードとされ、出産頭数は1~3匹程度でしょう。

これが5kgを超えるチワワでしたら出産頭数は一気に4~6匹も考えられます。

8kgや10kgとなるチワワだったら更に多くの出産頭数となり…

巨大な母犬から産まれた仔犬は遺伝子の通りに間違いなく巨大に育ちます。

チワワ、パピヨン、ヨークシャテリア、シーズー、プードル…

お育てしている子への愛情は変わりませんが、利益の為にスタンダードから逸脱した子を販売するとは失礼な話です。

             

5.血統書の公開はいたしません。

先日、あるお客様から血統書の開示をホームページで行ってほしいと要望がありました。

簡単に愛犬の親戚や兄弟を調べられるサイト(PEDI、Relative Navigator等)もあり、遺伝性疾患の発症事例も調べられる可能性など理由はわかります。

以前は私共もホームページで開示していましたし、現行のホームページのサイトでの開示も難しい事ではありません。

しかしながら現在ホームページでの開示は行うつもりはありません。

①. すでに他のお宅に嫁いでいる子の情報を不特定多数の方が見ることのできるサイトへ掲載することへ疑問があること。

②.我が家の子の血統書だけを開示しても皆さんへのメリットを感じられないこと。

③.ある血統に遺伝性疾患の発症があったことを調べたいとしても疑問があります。

④.本当に発症した病気が遺伝性疾患であったのか?

⑤.他の要因で引き起こされた病の可能性はないのか?

⑥.万一、遺伝性疾患であったとしても遺伝性のものなら発症を止める手立てもなく、無用な恐怖と怯えをもたらすこと。

我が家から嫁がせた子のパパやママ、祖父や祖母などの血統書が欲しいのならばご本人が直接申し出てください。

そうでしたら調べたい病気に関する考え方や現状も合わせて深くお教えできると思いますし、隠すことはございません。

喜んで血統書の控えをお送りさせていただきます。

              

6.思いやりを持ったブリーディングしかおこないません。

犬におしゃべりは出来ません。

辛くても、悲しくても、痛くとも言葉で伝えることが出来ないのです。

嫌なことも多いでしょう。何もしたくない時だってあるでしょう。

私達は思いやりを持って察する事により、分かって上げる事は出来ると信じております。

犬は私達の大切なパートナーなのですから♪