脚を骨折した場合の対応(骨折の可能性が高ければ)

どんなに大切に育てていても事故は起こってしまいます。
いつものソファーから飛び降りただけで折れる場合もあります。
でも大丈夫ですから。
比較的簡単に治る怪我です。
イタリアングレーハウンドの長く美しい脚は他の犬種と比較して骨折事故の可能性が高くなってしまいます。
対応方法をご説明します!

1.とにかく落ち着きましょう。
1分1秒を争う怪我ではありません。
よほどのことがない限り命に関わることはありません。
脚を上げ、動くたびに悲鳴を上げるでしょうが放っておくしかありません。
犬は人間よりも痛みには強い生き物です。

※素人が人間用の痛み止め薬など絶対に与えないでください!

2.かかりつけの獣医師に電話をしてください。
営業時間内なら獣医師の指示通りに行動してください。
折れた個所をできる限り真っすぐに固定して動物病院に連れて行ってください。

3.深夜、休日等によりかかりつけの病院と連絡が取れない場合。
ご近所の動物病院に電話をしましょう。
インターネットで簡単に検索できます。
かかりつけの病院が開く翌日まで待つことは、あなたも犬もつらいと思います。

4.いずれかの動物病院と連絡がつかない場合。
あなたが一時処理をしましょう。
翌日の動物病院の開院まで応急手当てをしなくてはなりません。
繰り返しますが犬は人間よりも痛みには強い動物です。
悲鳴を上げても大丈夫です。

5.「包帯」と「添え木(割りばし)」を用意してください。
解放骨折(折れた骨が皮膚を割いて出ています。出血も多い)でなければ手当てできます。
折れた個所はブラブラしていて、そこを触ると悲鳴を上げます。
応急処置の最中、痛がって噛みつかれる場合があります。
かなり強く噛まれることがありますので、できたら二人がかり(一人が口を押える)で作業します。
心を鬼にしても頑張ってください!

その場所を真っすぐにして、添え木を当てて、曲がらない状態にしながら包帯を巻きます。
包帯は少し強めに巻きます。
強すぎると血が止まってしまい、緩すぎるとすぐにほどけてしまいます。
これが少し難しいです。
口で包帯を外そうとしますので、ガムテープやビニールテープを包帯の上から巻き直すとほどきにくくなります。
数時間すると「うっ血」して脚が腫れあがります。
放置するしかありませんが、翌日動物病院に行きますので大丈夫。

上手に包帯を巻くことができなくとも大丈夫です。
とにかく骨折した個所を真っすぐにしている状態ならばよいのです。

狭いケージなどに入れて、動けないようにしてあげると痛がることが減少します。
寝返りなどすると痛がって悲鳴を上げます。
骨折箇所が動くことで痛がるのですから。

できる限り頑張れだけで大丈夫(あなたは素人なのです)。
命の危機はないと思ってください。
安心して落ち着いて対応しましょう。