イザベラ!

ミルクコーヒーの色と言われています。
イメージしても分かりにくいでしょうか…。
面白みのある、優しい感じの色合いです。
レアカラー(珍色)でありますが、徐々にはイザベラコートの子も増えてきました。
ドッグショーにも出展される場合もございますので是非ご覧下さい。
人目を惹く、珍しい、淡く美しい毛色です。

      

毛色はチョコレートにミルクをたっぷり入れた感じの色合い。
一般的な犬では黒色になっているアイラインやパット、お鼻は薄い紫色(薄いレバー色)になります。
瞳の色も独特です。
眼球の色がついている部分の虹彩(こうさい)は、透き通った金色。
「黒目」と呼ばれている部分の瞳孔(どうこう)は、濃い金色。
※ダイリューション遺伝子が原因となる視覚障害(全盲、弱視等)は発生しません。

赤ちゃんから成犬、老犬になるまで、色合いが徐々に変わっていくのも楽しみの一つです。

      

ブルーコートの作出は専門カラー・ブリーダーのプロの仕事と申しましたが、イザベラの作出は更に難しく時間も掛かります。
ブラック&タン → チョコレート&タン → イザベラ&タン → イザベラ&クリーム…
イザベラ&クリームでは、なんと4つの劣性遺伝子のホモ結合が必要!!
作出までの手間と時間を考えるのも恐ろしい…。
ブラック&タン系かソリッドブラック系の親に、ブラウン遺伝子を持つ相手と交配を行い、チョコレート・コートの子を作り上げ、その子にダイリューションの遺伝子を持つ相手との交配をさせてイザベラを作出させます。

      

遺伝子座(locus)/優性順位

D(Dilution)ダイリューション(ブルー、イザベラ作出の為の遺伝子座)
 1.D  カラーに影響せず。
 2.d  ブラックをブルーに、チョコレートをイザベラに薄める。
     (鼻、アイライン、パッドも薄まります)

          

カラー遺伝子について学んでいない専門外の方が繁殖をしたいのならば…。
価格は考えず(レアカラーは高額になるので)に同じイザベラカラーの牡牝を購入し繁殖を考えましょう。
ただし、血統的にも新しい血ですから必ず専門家の強いアドバイスの元に行うようにしてください。
血統書上は近親ではなくとも、数代たどれば同じ血統に結び付いてしまうはずです。
それ程までに頭数が少ないということです。
血統が近く、劣勢遺伝子の組み合わせが多い分、万一の奇形や死産、難産などは覚悟しといた方が無難でしょう。
鼻の色が紫色っぽい、クリームコーヒー色の子がいましたら聞いてみるのも良いでしょう。

                     

ダイリューション遺伝子の関係か、こちらも皮膚の弱い子が多いようです。
数%の可能性ですがCDA(カラー・ダイリューション・アロペシア)と言われる脱毛症の一種にかかる子もおります。
妙に薄毛だったり、まばらにしか毛が生えなくなります。
生命に危険を及ぼすことありません!
日常生活に支障をきたすこともありません。
痒みや痛みなどの苦痛もありません。
CDAが原因となる他の疾病を発症させることもありません。

美容性を重視した見た目の問題(薄毛、脱毛)が1番のネックです。
※もしCDAになってしまっても、その子の個性だと思っていただき、可愛いお洋服を着せてあげるなどお楽しみ下さると幸いです。

稀少で高価なレアカラーです。
今後は、JKCスタンダードに則った質の高い子が増えてくるに違いありません。

         

カラー遺伝子についてご質問お受けします。
弊舎から嫁いでいない、関係を持っていない…。
ご心配ご無用です。
同じ愛犬家として、知っている限りお答え致します。
一般家庭の方も、プロの方もどうぞ。

カラー遺伝子は命に関わる交配にも繋がりますので、表記・記載ミスなどございましたらご指摘願います。
2020.09/01

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