狼爪(ろうそう)
「狼爪」(英語「デュークロー」「dew clawed」)とは、簡単に言ってしまうと犬の親指のようなものです。
ほとんどの犬は前足に狼爪を含め5本の指に爪、後ろ足には狼爪が退化してしまって無くなっており4本の指と爪があります。
厳密に言いますと、前足の狼爪は親指と解釈しても良いようなのですが、後ろ足の狼爪は余剰のあし指(余剰趾)ということになります。
狼爪とは、足の高い位置に生えているため接地せず、JKC(日本ケネルクラブ)ではグレートピレニーズなどの特別な犬種は除き、犬種標準としてドッグショーなどでは欠点とされてしまいます。
ゆえに後ろ足の狼爪が残っている場合は健康、安全、犬種標準の理由から獣医師によって生後3~4日には切除してもらいます。
狼爪の危険性は、爪が伸ばしっぱなしで巻き爪となり肉球に食い込んだり、カーペットや服、セーターなどに引っ掛けてケガをさせてしまうことがあります。
イタリアングレーハウンドではほとんどの子が後ろ足の狼爪はすでに退化してなくなっています。
後ろ足に狼爪が残っていた場合、ブリーダーの責務となりますが切除すべきです。
又、飼い犬の後ろ足に狼爪が有った場合、成犬ですと全身麻酔を施した手術が必要となってしまいますのでデメリットを考慮した上で掛かりつけの獣医師にご相談ください。
前足の狼爪はすべての犬に付いています。
JKC(日本ケネルクラブ)の犬種標準としてはウエルッシュコーギーなどの数種類は欠点とされ「切除すべき」とされています。
又、イタリアングレーハウンドでは「切除しても良い」となっております。
我が家では「せっかく授かった狼爪をわざわざ切除する必要もない」と考え切除はしてこなかったのですが、2021年夏ころジュータンやセーターなどに狼爪を引っ掛けてしまいけがを負った子が続いたため、生後2~4日目(まだ痛覚がほとんど発達しておらず痛みを感じにくい)に獣医師により狼爪を切除してもらっています。
犬への最小限の負担で避けられる不要の怪我ならば、犬と飼育者の為にも避ける手段を取りたいというスタンスでおります。
切除によって副次的に「前足がシュッとすっきりキレイに見える」という効果があり嬉しく感じています。
ドッグブリーダー パピーズママ
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