やりたかったこと
母の代からの動物取扱業。
母は趣味が高じてペットショップを開業し半世紀ほど。
私が自らブリーダーを始めたのが2000年8月からですからすでに21年が経過します。
歴史があるから偉い訳ではありませんが田舎の山梨で長年自営業を継続できることは地元の信用が必要です。
おかげさまで安心して我が家の子を迎えてくださる皆さんがおられます。
感謝ばかり。
ありがたく思っています。
そして今、幸せです。
先日、お母様とお嬢様のお二人で子犬のお迎えがありました。
お嬢様はまだ幼稚園にもいかないほどのお年ごろ。
お母様が子犬を車に乗せている間にお嬢様とお話ししました。
私「ワンちゃん好き?」
お嬢さん「大好き!いままでずっと欲しかったんだけどパパがダメだって」
私「どうしてかな?」
お嬢さん「ワンちゃんは高いからお家では買えないんだって」
私「・・・」
お嬢さん「でも今度は買ってもいいって」
お母様が車から戻って苦笑いをされていました。
ペットショップさんで50万円もするワンコなんて簡単には買えませんよね。
それもしょうがないのですが。
ある程度は高価な価格で購入できる方でなければ犬の成長につれた費用負担(生活費、食費、医療費、雑費等)を支払うことが難しいので子犬は安価なら良い訳ではないと、「動物の愛護及び管理に関する法律」が非常に厳しく改定されたことで、環境省自体が子犬の価格上昇を認めていると読み取れます。
ところが我が家では自宅でブリーディングを行っているのでそれなりの価格で販売することができます。
それでも20万~30万円。
決して誰でもが購入できるほどの安価ではありません。
ただ、ペットショップと比較すればおよそ半額。
子犬の質は上回っているとこれは自信を持って言えます。
きっとお父様は我が家をホームページで見つけてくださり、愛する娘さんのために頑張って子犬を購入してくださったに違いありません。
本当にうれしい。
子犬をぎゅっと抱きしめていたお嬢さんの姿が思い浮かびます。
子犬はお嬢さんの家族になり、大切な兄弟の代わりにもなり、弱くて小さな命を慈しみ守るという情操教育になり、一緒に成長し、お嬢さんにつらい時も楽しい時も一緒の時間を過ごし、お嬢さんの思春期には命が消え去る悲しさと辛さ、命の尊さを教えて亡くなります。
とても大事な命の教育です。
我が家から嫁がせた子犬がそのように大切な時を共有できるなんて誇らしく思います。
幸せな理由は、そんな子犬を皆さんに嫁がせることができること。
子犬を抱いてこぼれんばかりの笑顔を忘れられません。
これ以上の価格の値上げなんて簡単にはできなさそうです。
ドッグブリーダー パピーズママ
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