保護犬を引き取ったら、思いのほか大きく成長。マンションの管理会社に処分か退去を迫られて。
小さかった子犬はみるみる大きくなり、半年ほど経ったころには立ち上がると大人の身長よりも大きいほど立派な体格になっていました。性格は大人しくてとても人懐こいのですが、いかんせん体が大きいので子供などには少し驚かれていました。
理由を聞くと、「『明らかに大型犬である』とマンション住民から苦情が出ており、処分するか引っ越すか選んでほしい旨を通告された」との事でした。
たしかに、私たちの住むマンションの規定では、大型犬の飼育は認められていません。
しかし、Yさん家が引き取った犬は複数の犬種のミックスで、子犬の段階ではどれほどの大きさに育つのかが分からなかったのです。
今になって大型犬に育ってしまった事を悔やむわけにもいかず、何よりも家族の一員となった愛犬の処分を迫られ、Yさん家はすっかり憔悴しているようでした。
https://j-town.net/2021/10/09327469.html
2021年10月9日 08:00 配信 Jタウンネット より引用(著作権法第32条)
住民の理解を得るため、敷地内の掃除をするなどして犬に触れてもらう機会を増やす努力に勤め、マンションの管理会社とも話し合いを行って住民総会の議題に挙げていただきました。
総会当日には大型犬の飼育に反対されているご家族も参加し大型犬が子供達に与える危険について説明もあったようです。
飼育を認めるか否かの採決を行う時に、管理会社の方が「これは、犬の飼育に関する事ではありますが、一つの命についての採決です」との発言もあり、無事飼育は認められることとなったそうです。
分譲マンションの規定により大型犬は飼育できず、引っ越すか犬を処分するかを迫られました。
マンション規定も一概に犬の飼育を否定しているわけではなく、飼育可能なサイズは中型犬までとし、小型犬なら2頭まで可能となっており、愛犬家にとり一方的にむごい規定ではありません。
住民総会の採決により継続して飼育可能となったことは大変喜ばしいのですが・・・。
1.採決の際の「一つの命についての採決です」と言われているにもかかわらずそれを拒否するには非常に大きな勇気が必要でしょう。
2.大型犬が子どもに与える危険性を唱えているのに咬傷事故などの際の対応や保証はどうなるのでしょうか。
3.これが認められるのなら新たに大型犬を飼育する方が現れても拒否はできないと考えます。
4.「命を守る」という誰にも否定しにくい前提があると、住民の危険性を守るはずのルールがなし崩しになっても良いものでしょうか。
犬を良く知る私ですら狭い通路や階段などで大型犬とすれ違うことはかなりの緊張を強いられます。
万一を思うと子供や老人には側に近寄ってほしくはありません。
咬傷事故ではなく、じゃれついて飛び掛かったり、突撃されただけでも大きな怪我に結び付く可能性も低くはありません。
安心で穏やかな生活を営む環境が破壊されている感じも受けます。
近年、ペットショップ等で犬を購入することは宜しくなく、保護犬を引き取ることが美徳である風潮を感じます。
私自身は動物愛護推進員を委任されていますし、不幸な犬たちが新しい飼い主に迎えられ幸せになることは大いにありがたく感謝しているのですが。
特に両親や先祖の血統が分からないミックス犬(雑種犬)を新しい飼い主に委託する際は保護団体等は細心の注意を払い、分かる範囲では詳細な情報を伝え、想定できるすべてを教えなければなりません。
簡単なことではないでしょう。
この記事のように里親先で思いがけぬほど巨大化してしまったり、闘犬や猟犬の本能が強く表れてしまったりしたら第二の住処を失うことにもなりかねません。
保護犬を迎えようと検討されている方も安易に考えずに慎重に十分想像を働かせてから迎えられてください。
何かあってからでは取り返しがつかないことになってしまいます。
ドッグブリーダー パピーズママ
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