繁殖引退犬を迎えるために(里親になる準備からしつけ方、注意点まで)

ブリーダーの元で母犬として活躍するのは、多くの場合大体2歳から5歳くらいまでとなります。6歳を迎える頃には引退し、里親さんに迎えられ、幸せな生涯を過ごすことになります。このような、母犬を引退して一般のご家庭(里親)に迎えられる犬を、繁殖引退犬といいます。

https://petokoto.com/articles/2102
2020年6月25日11:56 配信 PETOKOTO より引用(著作権法第32条)

             

その前に少し考えてみましょう。

繁殖引退犬とは、加齢などの為にブリーディングを止めた犬のことを指します。
パピーミル(子犬工場)などの劣悪繁殖屋でもない限り、節度あるブリーディングをおこなっていれば犬たちに特に目立った健康不安もなく、元気で病歴もないこと当然です。
動物医療が進み犬の寿命は長くなりました。
小型犬なら16~19才くらいは生きてくれます。
ブリーディングから引退する年齢は概ね6~7才ほど。
引退してからの期間の方が長く、引退時点ではまだまだ若く元気です。
ブリーダーから愛情を持って育てられている繁殖犬は、人に対しても従順であり、問題行動もないことが一般的です。

繁殖引退犬を迎い入れるメリットとしては、子犬のようなイタズラもなく、落ち着きがあり、多くの犬たちと共同生活していることから、他の犬に吠えるなど過剰な反応を示すことが少ないこともあり、特にご高齢の方々には人気が高いようです。

考えられるデメリットは、新たな生活習慣や新しい環境に慣れさせることにある程度の時間がかかってしまい食欲が落ちたり体調を乱す子もいます。
また就寝場所やトイレの場所に慣れるまでの時間も必要です。
特にトイレトレーニングがされていない子も多く、マナーベルトやペット用のオムツに頼るケースも考えなくてはなりません。

それでも昨今人気が高い事には大きく分けて2つの理由があります。
1点目は、犬をペットショップなどから購入せずに保護犬を飼育するという方が増えたこと。
2点目は、高騰しているパピーと比べ繁殖引退犬は安価(無償譲渡~9万円程度まで)であること。
数万円の有償譲渡であろうとも、実際は感染症予防ワクチン代、健康診断の費用、避妊手術、歯石取りなどの実費であり、虐待目的の為に無料で引退犬を譲り受けるような事件が多発した無償譲渡は減っているようです。

動物愛管法の改正により、母犬の交配は7才未満までとなりました。
法律に具体的に明記されたことにより、今後は多くのブリーダーが出産適齢期を過ぎたママ犬に感謝をもって一般のご家庭に託して幸せな第二の犬生を歩むこと望まれるようになるでしょう。

成犬は、子犬と比べて心を許すまでに時間がかかります。

ゆっくりと余裕をもって十分なコミュニケションを取り信頼関係を築いてください。
トイレトレーニングはゼロから教えるつもりでいてください。
成犬ですので教え込むにも時間がかかります。
覚えないからとガッカリして落胆し引退犬のことを嫌いになるよりも、大人ですからトイレも1日数回だけですのでマナーベルトやペット用のオムツの多用を検討してください。

ドッグブリーダー パピーズママ
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