考察「里親に迎える」
里親として犬を迎える方が増えています。
子犬は当然のこと、成犬から老犬まで。
私は山梨県より委嘱される動物愛護推進員です。
里親に迎えて下さる方がいなければ保健所や動物愛護センターに処分を託された犬たちは死を迎えることとなってしまいます。
里親が増えるほど命を救われる犬が減ります。
愛犬家として動物愛護推進員としてありがたいばかりです。 感謝しています。
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一方、「ペットショップなどで生き物を金で買うとは良くないこと」と仰る方々がいらっしゃいます。
保護活動に熱心な方々に多く見受けられます。
「金で買うくらいならば譲渡会などで里子をもらうべき」。
「金で買うような人間がいるから捨て犬が減らない」。
「殺処分される犬猫が無くならないのはペットを購入する貴方のせい」。
「貴方は子犬が殺されることに加担しているのと同じこと」。
そんな理屈で非難されます。
保護活動に真摯に向ってくださっている方は本当にありがたいのですが。
あまりにも極論を唱えられると難しく思います。
尊い行動にも関わらずついていけなかったり、納得できなくなってしまいます。
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それは犬猫を販売して金銭を儲けることだけだからではありません。
現在ペットは家族の一員となっています。
お子様の兄弟として、高齢者のパートナーとして、ご夫婦の家族として。
ペット同居可能なマンションにも制限があります。
犬のサイズや体重、飼育頭数で同居可能か否かを区分している住宅が圧倒的多数を占めています。
まだ小さいお子様がいるお宅に闘犬の血統が入った犬の飼育は非常に危険だと思っています。
力の衰えを覚えた高齢者に大型犬は散歩にも無理がありますし、大型犬の介護などは厳しいと感じます。
純血種とは体高や体重も一定ですし、犬種の持つ性格も極端なものはわずかしかいません。
それが純血種と言うものですし、そのために血統を大切に管理して守っているのです。
無駄吠えが少ない犬種もいますし、獣医に連れていくにも簡単に抱っこできる軽量種もいます。
飼い主を守る番犬に適した犬種もいれば、誰にでもフレンドリーな犬種もいます。
ブリーダーやペットショップで命を購入することが単に悪いことではなく、安心して生活を共にできるペットをブリードするための費用負担をして下さっていると言う考え方はできませんか。
「生命の売買」としているだけではないことも承知いただけると幸せです。
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雑種犬が悪いと言っているわけではありません。
しかしながら先祖にどのような血統が入っているかは談じることはできません。
譲渡会より子犬を引き取って誰がその子の大きさや性格を保証できましょうか。
猟犬や闘犬の血統が濃かった場合、小動物や赤ちゃんに対しアタックをかけてしまう可能性は否定できません。
すくすく育ってくれることは良いのですがマンションの規約を外れる大きさになってしまった場合どうしますか?
大型犬を飼育可能とするマンションは多くありません。
引っ越しが出来なかった場合どうしますか?
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里親探しを開催してくださっている皆さんには頭が下がります。
皆さんのおかげで施設での殺処分数は劇的に少しました。
口だけでない、大切な時間を費やしてまで行動してくださってる皆さんにはリスペクトしています。
ただこんな考え方もあることを知っておいていただければ更にありがたく思います。
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ドッグブリーダー パピーズママ
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