ロードキル・Lord Kill

飼い主のいない動物に向き合う獣医師

野外猫のロードキル推定数は同じ年に殺処分された猫の数の8倍

人と動物の共生センターの活動のひとつが、野外犬や野外猫の調査です。2018年度には全国の野良猫のロードキル(交通事故による轢死)の数を調査しました。

私たちの調査によると、野外猫のロードキル数は推定で347,875匹。同じ年の殺処分数(43,216匹)の8倍にもなる。動物愛護の活動では殺処分数に注目が集まることがほとんどだが、同じように失われている命があるという事実をまず知ってほしい」と訴えます。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190304-00010000-alterna-soci

2019年3月4日 14:23配信 alterna より引用(著作権法第32条)

恥ずかしながら「ロードキル」なんて言葉を知りませんでした。

「Lord Kill」と綴ります。

日本語に訳すと轢死(れきし)。

車の通行に巻き込まれ、車輪などの下敷きになって死亡することです。

最近、犬の轢死体はほとんど見ることも亡くなりましたが、猫に関しては年に何回かは見てしまいます。

野良犬自体見かけることもありませんが、野良猫や地域猫は数多くいることも理由の1つだと考えます。

また、猫の習性にて、車が来ることを認識してもまず後戻りをすることがありません。

車とのスピード差も考慮せず、そのまま走り去ろうとしてしまいます。

あえて目を背けてしまいます。

轢死体を片づけ葬ってくださる心優しい方もおられるようですが私にはできません。

ごめんなさい。

心の中で手を合わせることしかできません。

環境省の統計資料より2018年度の保健所等による犬猫の殺処分数は43,216匹。

その内、猫の殺処分数は35,854匹。

むごい数ですが、まさかそれを8倍も上回る死があるなんて思いもよりません。

347,875匹!

猫だけの殺処分数とロードキル数で比べるとなんとおよそ10倍にもなってしまいます。

野良猫や地域猫の避妊去勢活動や里親探し、無計画な妊娠出産などに対する告知啓蒙を強化徹底させ殺処分ゼロを目指すことのみしか考慮に及びませんでした。

まさかその10倍にもなってしまう死があるなんて・・・

35万の命とは、中核市である福島県いわて市の法定人口とほとんど一緒。

大都会だと思っている東京都新宿区の人口ですら33万人なのですから。

これはとても大きな問題です。

この事実を声高に提起している方も見かけません。

いつも保健所による殺処分のみ。

昭和49年の殺処分数は驚きの1,221,000匹。

それを44年かけて43,000匹まで減らしてきました。

当然のこと、この失われている命の数もゼロまで進めなくてはなりませんが、ロードキルに対する考え方も熟慮しなくてはなりません。

今までは知りませんでした。

しかしながら知った限りは放置できる問題ではありません。

ボランティアとして山梨県より委嘱される「動物愛護推進員」にかれこれ10年ほど続けて任命されています。

動物愛護推進員の会合でも、動物愛護DAYでも、動物愛護週間でもロードキルの話など今まで出たことはありません。

莫大な数の死を、率先して動物の愛護を行うべき私たちすら知らなかったのです。

これはいけません。

まだ何ら考えもまとまってはおりません。

それでも必ずどうにかしなくてはならない問題です。

ドッグブリーダー パピーズママ

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