イタリアングレーハウンドの妊娠・出産について
大切に育てているイタグレの赤ちゃんを望むことは不思議なことでも悪いことでもありません。
むしろお気持ちはよくわかりますし、その結果私たちはブリーダーになった次第でもあります。
母性に満ちた愛犬の姿。
寝食を忘れて育児に励む姿は、けなげであり美しいものです。
赤ちゃんの可愛らしさは言葉では語りつくせません。
愛しているイタグレの子犬を持ちたいと考えることは本当にステキな感情です。
私は赤ちゃんを望むことに反対はしません。
ただし、絶対に忘れないでほしいことやよく考えなければならないことがあります!
赤ちゃんを望む際にはご家族そろって必ず話し合ってください。
イタリアングレーハウンドなどの純血種のペットは女の子に相手を選ぶ選択肢があります。
どんなに可愛い子でも男の子には選んでもらうことしかないのです。
男の子の90数%は生涯繁殖行為の無いままに亡くなっていくといいます。
ほんの限られた男の子だけが赤ちゃんを作っていくのです。
なので男の子の飼い主さんが赤ちゃんを求めることはご自身が改めて女の子を追加して飼育しない限りまず不可能です。
女の子がパートナーを選ぶ方法は大まかに言って2通り。
1.交配料(数万円)を支払い交配をしてもらう。
妊娠できなかった場合は次回交配のやり直しになるか等を取り決める。
2.妊娠した場合、赤ちゃんを1匹交配料の代わりとして雄犬の飼い主さんに無料で提供する。
1匹しか生まれなくとも渡さなければならない。
※男の子の探し方や交配のタイミング、その他もろもろの詳細につきましてはブリーダーさんにしっかり話を伺ってください。
赤ちゃんを望むにあたり最も重要なことは出産からになります!
まず、出産は命にかかわることです。
人間の妊婦さんが安産のお守りに「犬印の腹帯」をつけるなんて・・・
人間か長い年月をかけて改良した結果、本来の身体のサイズから小さくなったり、頭の大きさが肥大したりで、難産になることが珍しくありません。
無事に産めないケースもたくさんあります。
帝王切開での出産も当たり前にあります。
人間と違い、まだまだ犬の産科は充実していません。
赤ちゃんが亡くなることも数多くあることですが、愛する母犬が亡くなってしまうなんて。
母子揃って全滅になるなんて救われません。
あなた方が決めて妊娠させたのに、そのことにより命を落とさせることになったら。
後悔してもしきれません。
生まれてきた子犬の障害があったら。
数匹が生まれ、その