1.ひどく痒い{アカラス症(ニキビダニ症、毛包虫症)、疥癬(ヒゼンダニ)}アカラス症(ニキビダニ症、毛包虫症)は、体長0.2~0.3ミリほどのニキビダニが異常発生することにより引き起こされます。
ニキビダニを寄生させたまま、発症せず、健康に暮らしている犬はかなり多いのですが、子犬の場合、感染して発症しても範囲が限定され、症状も軽く、その九割前後は自然治癒すると考えられていますが、成犬(特に老齢期)が発症した場合は症状が重くなるケースが多いと言われております。
要因は十分に解明されてはおりませんが、臨床例から、発育状態、栄養状態が悪く、体の免疫機能がうまく働かない犬に症状が出やすく、また遺伝的に発症しやすい犬種も少なくないとも考えられています。
治療法は、薬浴剤や薬用シャンプー、効果的な殺ダニ剤の定期的な投与(経口、皮下注射、直接塗布)などを併用しますが、ステロイド剤は免疫力を低下させるため症状を悪化させやすく絶対に使用してはいけません。
治療を中断した後で生き残った卵が孵化して繁殖し再発するケースも少なくありませんので、長期治療(症状が軽くても1ヶ月以上、通常は数ヶ月間の投薬)が必要になります。
人間には人間のニキビダニが寄生しますので、犬と人間の間で病気が伝染することはありません。
疥癬(ヒゼンダニ)は、犬穿孔ヒゼンダニによりもたらされ、顔や耳、四肢などに発疹ができ激しい痒みを引き起こします。
犬同士の感染だけではなく、犬から人へと感染することもあります。
いずれにせよ痒がっているワンコの側に近寄らぬことが大切です。
治療法は、薬浴剤や薬用シャンプー、効果的な殺ダニ剤の定期的な投与(経口、皮下注射、直接塗布)などを併用しますが、ステロイド剤は免疫力を低下させるため症状を悪化させやすく絶対に使用してはいけません。
治療を中断した後で生き残った卵が孵化して繁殖し再発するケースも少なくありませんので注意が必要ですが、アカラス症ほどの長期治療は要せず(ダニの駆除薬